表具修復・掛軸販売一筋190年　阿波の表具屋さん

片山(かたやま)　菊渓(きっけい)

出　身･･･阿波郡阿波町谷島

生･･･天保　４年（１８３３年）

没･･･明治２０年（１８８７年）

享　年･･･５５歳

通　称･･･吉田屋　亀三郎

　　名･･･寛

　　号･･･菊渓

別　号･･･半酔・菊花隠居

略　歴･･･家は製藍業であったが、家業を治めず、画を好んだ。

 京都の〈後藤田　南渓〉を頼り上京し、入門した。

      　 嘉永５年（1852）ころ、長崎に行き〈鉄翁〉に師事した。
       また、〈清人江稼甫〉とも交遊があった。

         帰郷後は、画業に専念した。
　　　〈頼三樹　三郎〉〈柴　楸邨〉〈大島　梅隠〉らとも親交があった。

       　妻の〈小　香〉も画を良くしていた。

     　　明治維新の変動により、家・財産を失う。

      　 明治10年（1877）ころ、山梨県の藍作技師で赴任した。

      　 甲府市の一蓮院に葬られた。

主な特徴･･･山水・花鳥・四君子を描き、特に竹の絵を得意とした。

      　 山本梅逸は歎賞して、《四国一竹先生》と呼んだ。

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