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キ-0012 玉澗 ≪書≫
玉 澗
出 身・・・京都
生・・・明治 4年(1771)
没・・・安政 3年(1856) 5月17日
享 年・・・86歳
名・・・元寔
字・・・玉澗
号・・・半偈斎
略 歴・・・16歳の時、阿波に来て興源寺の〈大皇老師〉の下で剃髪し、僧籍に
入った。
禅道に励む一方、詩文の研鑽も励んだ。詩を〈岡 公翼〉に学び、文
を〈大興 梅荘〉に学ぶ。
20歳の時、備中の〈大雲老師〉を訪い、武洲に出でては〈俄山和尚〉
に参じ、さらに京都の竜安寺に入り、〈古月下隠山禅師〉の下で参究し
た。
30歳で興源寺に帰り、その後も再び隠元禅師について修行し、つい
に師の印可を受けて文字碑を宣掲することになった。
興源寺の中興として知られている。
勅諡号は、『大悲妙感禅師』。墓は、興源寺境内にある。
主な特徴・・・慈光寺の〈春叢〉と共に《禅林の双璧》と讃えられ、大いに禅風を
挙掲し、全国的に「阿波禅」「文字禅」として名を知られた。諸国から
興源寺の禅堂に集まる雲水僧は、数百人を超えたという。
文名も高く、詩文、書をよくし、琴を弾じた。特に七律に長じ、〈古
賀 精里〉〈篠崎 小竹〉〈斎藤 竹堂〉らと親交があった。
遺稿に《半偈斎稿》がある。
『妙心寺史』には、「玉澗の門を一度通過した諸師は、何れも道学兼
備の概をもつに至る」と記載されている。当時、わが国で第一流の禅僧
であると謳われた事を物語っている。
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* 本紙:紙本
状態:良/表装取り替えなし/新桐箱収納
本紙寸法:丈112cm/巾28cm
全体寸法:丈189cm/表装巾40cm
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